インフォメーション

2012年6月

2012年6月の記事一覧です。

一筆測量における誤差・公差について


土地の測量を行う際に、誤差や公差という言葉をよく耳にすると思います。
今回は、一筆測量における誤差や公差についてお話しようと思います。

公差について

実際の測量成果と登記簿や法務局に備え付けの図面などに記載された内容とに、測量調査時の色々な
要因で差異が生じます。
公差とは、これら差異の許容範囲を定めたもので、「距離の公差」と「地積(土地の面積)測定の公差」があり、
地勢や使用状況によって精度区分が下表1のように分かれています。

表1.不動産登記規則第10条

地形区分  精度区分
 市街地  甲2まで
 村落・農耕地域  乙1まで
 山林・原野地域  乙3まで

また、それぞれの精度区分に応じた一筆地測量及び地積測定の誤差の限度は、国土調査法施行令第6条で
下表2のとおり定められています。

表2、一筆地測量及び地積測定の誤差の限度(国土調査法施行令第6条別表第4)

精度区分

筆界点の位置誤差

距離の公差

地積測定の公差

平均二乗誤差

公差

点間距離(m)

地積(㎡)

甲1

2cm

6cm

0.020m+0.003√Sm+αmm

(0.025+0.003×4√F)√Fm2

甲2

7cm

20cm

0.04m+0.01√Sm+αmm

(0.05+0.01×4√F)√Fm2

甲3

15cm

45cm

0.08m+0.02√Sm+αmm

(0.10+0.02×4√F)√Fm2

乙1

25cm

75cm

0.13m+0.04√Sm+αmm

(0.10+0.04×4√F)√Fm2

乙2

50cm

150cm

0.25m+0.07√Sm+αmm

(0.25+0.07×4√F)√Fm2

乙3

100cm

300cm

0.50m+0.14√Sm+αmm

(0.50+0.14×4√F)√Fm2

1.精度区分とは、誤差の限度の区分をいい、その適用の基準は、国土交通大臣が定める。
2.筆界点の位置誤差とは、当該筆界点のこれを決定した与点に対する位置誤差をいう。
3.Sは、筆界点間の距離をメートル単位で示した数とする。
4.αは、図解法を用いる場合において、図解作業の級が、A級であるときは0.2に、その他であるときは
0.3に当該地籍図の縮尺の分母の数を乗じて得た数とする。
図解作業のA級とは、図解法による与点のプロットの誤差が0.1ミリメートル以内である級をいう。
5.Fは、一筆地の地積を平方メートル単位で示した数とする。
6.mはメートル、cmはセンチメートル、mmはミリメートル、m2は平方メートルの略字とする。

例えば、皆様の土地の精度区分が甲2、一辺の長さが10m、面積が200㎡の場合、許容される公差は、

距離の公差:0.04m+0.01×√10m=0.072m
面積の公差:(0.05+0.01×4√200)√200m2=1.239㎡

となります。「結構大きな誤差だな」と思われた方もいらっしゃると思いますが、現在と法務局に備え付けの地図
が作られた時の測量機器の精度、境界標の設置精度、地盤の動きなどを考慮すると、この程度の誤差が合理的
とされています。